こんにちは。
けんじるです。
耳鳴りと耳閉感で困っている方、たくさんいらっしゃると思います。
今日はこの症状の時に、こんな病気が考えられるので、耳鼻咽喉科を受診してみましょうという内容です。
私は急性低音障害型感音難聴という病気を繰り返しております。
これは蝸牛型メニエル病と同一疾患とも言われております。
まずはメニエル病とはどんな病気かについて、ご説明させていただきます。
メニエル病
メニエール病は、19世紀にフランス人医師のメニエールが報告したことから、名付けられました。
回転性のめまいが10分から数時間続き、何度も繰り返すのが特徴です。
数年にわたって、めまいが続く人もいます。
回転性のめまいと同時に、難聴、耳鳴り、耳閉感(耳が詰まった感じ)を伴うことが多いです。
難聴は低音領域が聞きづらくなるのが特徴ですが、初期には気づかないこともあります。なぜならば、徐々に症状が出現するためであり、最初はあれ、なんか違和感があるなくらいにしか感じないためです。
突然の聴力低下が生じた場合は、突発性難聴の可能性があります。
好発年齢は40代から60代の女性に多く、責任感が強く、几帳面な性格の人がなりやすいと言われております。
ストレスや疲労、睡眠不足などが深く関係するとも言われております。
三半規管は体の回転運動を感じ取る部位で、その中心部分には体の傾きや直線運動を感じ取る耳石器、音を感じ取る蝸牛があり、これらの内部にはリンパ液が満たされています。
このリンパ液は、少しずつ補給される一方、余分なリンパ液はリンパ管を通って排出されるため、通常はリンパ液の量は一定に保たれています。
しかし、このリンパ液の流れが滞り、大量のリンパ液が貯留してしまうと、三半規管の働きが障害されて、めまいが出現しますし、蝸牛に影響が及ぶと、難聴や耳鳴りが生じます。
ここでメニエル病と症状が似ている病気に突発性難聴があります。
突発性難聴はめまいがない場合とある場合があります。メニエル病は主にはめまいと難聴の発作を繰り返すのに対し、突発性難聴は繰り返すことが基本ないと言われています。
難聴については、突発性難聴では突然の強い難聴が生じますが、メニエル病では低音から聞こえづらくなることが特徴です。
両者に共通しているのは、ストレスや疲労などの蓄積と言われています。
30代から60代って仕事のこと、家庭のこと、結婚、出産、育児、子育て、受験、介護など様々なストレスがかかりますもんね。ストレスや疲労の蓄積は当然と思います。
突発性難聴は早期に治療を開始しないと、難聴の治りが悪くなったり、難聴が続いてしまうことがあるため、可能な限り早期の耳鼻咽喉科受診が必要です。
また、基本的に副腎皮質ステロイドの投薬が必要となることが多いです。
メニエル病の治療
発症にはストレスが関連していると考えられるため、生活習慣の改善が必要と言われており、過労を防ぐために無理をしないことが重要とされています。
ストレス解消のために、軽い運動、有酸素運動が良いとされております。
また、睡眠不足が原因ともなるため、十分な睡眠も必要となります。
薬物治療としては、
・抗めまい薬(めまいを軽減する)
・制吐薬(めまいに伴い生じる嘔気を解消するため)
・重曹水の点滴(内耳の血液の循環をよくする)
・内耳循環改善薬(耳の栄養状態を改善)
・利尿薬(水膨れを抑制)
・抗不安薬(不安を取り除く)
・ビタミン薬(ビタミンB12製剤 神経の修復を促す)
などが使用されます。
急性低音障害型感音難聴
蝸牛型メニエル病という病気がありますが、急性低音障害型感音難聴と同一疾患と考えられております。
メニエル病の中でもめまいを伴わないものは蝸牛型メニエル病と言われます。
原因は不明とされていることが多いですが、ストレスが発症の誘因となり、急性に一側の耳閉感や耳鳴り、難聴などが発症し、難聴は低音が主に障害されます。
このストレスは感冒などが関係することもあるため、感冒後にこういった症状が出現した際には、注意が必要です。
めまいは伴わず、症状を反復しやすいこと、比較的難聴の予後が良好であることが特徴です。
メニエル病と同様に、グリセロールテストに反応することが多いことから、内リンパ水腫が原因だろうと言われております。
内リンパ水腫に対して、浸透圧利尿薬を投与されることが一般的です。
浸透圧利尿薬のイソソルビドという液体が処方されます。
飲んだことがある方ならご存じだと思いますが、小児に使用する水薬の味が濃く、独特の匂いがして、口の中に残る薬です。嫌いな人は本当にあわないと思いますが、私は意外に好きです。
イソソルビドを服用し、内リンパ水腫の排出を促します。
また、内リンパ吸収障害を改善する目的に、副腎皮質ステロイドが処方されることが多いです。
急性の軽度の炎症が原因でリンパの流れが悪くなっている場合などは、ステロイド剤が効果を発揮するようです。
先ほど示したとおり、感冒や心身のストレスが引き金となって生じる事があるため、経験的に効果があると考えられている副腎皮質ステロイドが用いられることが多いようです。
つまり、耳鼻咽喉科で同様の症状にて、急性低音障害型感音難聴と診断がついた場合には、副腎皮質ステロイドが処方されることが多いのですが、果たしてステロイドが著効するのか、イソソルビドが著効しているのかわからないことが多いのではと私は思います。
なぜかと言いますと、これまでも同様の症状で同じ耳鼻咽喉科に受診しているものの、結局ステロイド、メチコバール、ムコダインがメインで出され、そこにアデホスコーワが処方されたり、されなかったり、イソソルビドが処方されてみたりと毎回違う印象です。そこに聴力検査にて低音域が落ちていると、ステロイドが追加されることが多いです。
ディレグラ、コールタイジンの点鼻薬が処方されるのは、毎回どこでも同じ印象です。
経験的治療としてステロイドが使用されることは悪くないと思っていますが、2ヶ月毎くらいに急性低音障害型感音難聴を発症し、ステロイドを服用しているときもあるため、なんとかステロイド以外で治療したい。なんなら、再発しないようにしたいというところです。
自分は普段から、左耳の耳管狭窄症にて耳抜きが必要で、さらに拍動性の耳鳴りは普段からしています。
なので、多少の左耳の違和感なんかは普段からあるため、もうある程度の騒音環境の方が耳鳴りが気にならないです。
この病気を発症するときには、やはり、鼻水、鼻づまりから発症し、点鼻薬、抗アレルギー薬を服用し、症状は緩和されるのですが、気づいたときには耳のつまりがひどくなっており、耳鳴りが増強される印象です。自声音強調と言うやつですね。
以上簡単ですが、急性低音障害型感音難聴についてお話しました。
自分の中では、やはり、ステロイド、イソソルビドが効果的だと思います。
この2剤を併用し、数日で自声音強調が緩和されます。そして、耳鳴りも軽減する印象です。
その他の治療の一つに漢方薬があります。
これまでに服用してきた漢方薬としては、五苓散はよく処方されておりました。
五苓散はリンパ液がたまりすぎないように体を整える漢方薬になります。
現在通院している耳鼻咽喉科からは柴苓湯が処方されています。
飲みやすさは五苓散の方が飲みやすいですね。
発症予防
動脈硬化が関係しているような場合、低血圧などの場合は血液の流れをよくする薬も有効のようですが、定期的な有酸素運動を心がけた生活習慣が大切のようです。
食事、運動、睡眠は健康の基本ですので、改善すべき点があれば取り組んでいくほうがよいと思います。
年齢に伴う体力低下などを原因として内耳の血液の流れが悪くなっている場合や、1ヶ月も薬を飲んで治療しているが治らないという場合には、人参養栄湯という漢方薬が効果を発揮することもあるようです。
動脈硬化については、これまでの生活習慣が招いたことであり自分が悪いのですが、たばこもやめ、運動もするようになり、減量もしているのに、ここ数年こういった症状が出現しており、やはり老化には勝てないのかと思ってしまいます。
睡眠についても、朝まで一度も起きることなく眠り続けることはできなくなってきました。
夜間中途覚醒は1回から2回は見られます。
中途覚醒時にスマートフォンなどを見てしまうことが一番睡眠によくないとわかっているのですが、見てしまうんですよね。
これ以上の体の不具合が出ないように祈りつつ、今日もヨガとピラティスを楽しみます。
難聴、耳鳴りの増悪がある場合は、なるべく早めに耳鼻咽喉科を受診ください。
特に片側の急激な聴力低下は、突発性難聴の可能性があり、この場合は早急に治療を開始しないと聴力障害を来す可能性があります。
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